どうも!

てるくらぶ斉藤です!

今回も上海弾丸卓球旅のお話の続きです。

 

前回までのあらすじをざっくりとお話すると、

関空から上海に行くのに、ビザがいるってことを知らずで、関空の人に止められる。

裏技を教えてもらって、トランジット(経由地)という体で上海を使えばOKということで無事に上海に入国。

上海の卓球クラブの方にお世話になり卓球大会に参加して優勝できた。

ホテルがまさかの相部屋だったけど(余裕で自分のミス)、

何もトラブルにも見舞われることなく朝を迎えました。

 

というところまでお話しました。

 

前回までの記事を読んで無い方はこちらからどうぞ。

第1話

中国上海に行って大会に出させてもらいました

 

第2話

中国上海に行こうとしたら空港で止められた話

 

第3話

中国上海で卓球したらまさかの結果に・・・

 

で、今回の話は

日本に帰るだけのお話です。

 

日本に帰るだけなんで話すことなんて無いと僕も思ってたんですけど、

すんなり中国から日本に帰れた訳ではなくて、

 

・違法だ!ってなって捕まりそうになったり

・韓国に行って帰りの飛行機が中々見つからなかったり

 

でてんやわんやしてました。

 

朝に上海を出て、お昼には日本に帰ってる予定だったんですけどね。

人生あんまりうまいこといくもんじゃないですね。

日本に到着したのは蓋を開けてみれば、22時を回っていました。

 

なんで?ってなるんですけど、

今日はなんでそんなに帰るのにてこずったのか?についてお話します。

今回の話を聞いて、皆さんがこれから海外に行く時にはぜひ注意してほしいです。

 

ホテルを出ようとしたら鍵を紛失

 

朝遅刻しないように目覚ましを分刻みでかけていたお陰で

無事に目覚めることができました。

 

既に大きめのヨーロッパの方はいなかったです。

 

いつの間に出て行きはったんやろう?

 

朝起きれるかが心配で、あんまり眠れなかったな~って思っていたのですが、

大きめのヨーロッパの方がいなくなっていたことに気づかないくらい僕は爆睡できてたようです。

 

よーし!帰るぞ!

意気込んで荷造りを始めます。

 

実は昨日の夜、ホテルの人に頼んでタクシーをホテルまで来てもらうようにしていました。

電車で行くのもありだったのですが、もし起きれなかったことを考えたらタクシー一択しかありませんでした。

それくらい僕は朝が弱いです。

 

 

タクシーが来るまでまだ20分くらいあります。

余裕です。

ゆっくり荷物をまとめてロビーで優雅にタクシーを待つか~と思って、

部屋を出ようとしたら、

 

あれ?

鍵が無い。

 

ちょっと待って。

鍵ないのはまずい。

 

鍵がなかったらどう頑張ってもチェックアウトできません。

チェックアウトできなかったら日本に帰れないです。

 

それだけは絶対に避けないと。

昨日の自分はどこに鍵をしまったんや~と無い頭を振り絞って思い返します。

 

すると、

寝てる時にベッドに絡まってしまったんやなと思い、

布団をバサバサってします。

 

ん?

無い・・・。

 

なんでやろ?どこにやったけな?

 

 

あ、そやそや。

ベッドの下に落ちたんやな。

 

 

スマホのライトを点けてベッドの下を自信満々に見てみます。

 

ん?

無いぞ・・・。

 

やばい。

海外でホテルの鍵なくすとどうなるんでしょう?

日本でホテルの鍵なくしても色々としなあかんそうなのに、

それの海外版です。詰みです。

 

 

一瞬で全身の毛が逆立つくらい鳥肌が立ち、冷や汗がざーーっと出てきました。

 

弁償?それで済む?

それともホテルの皿洗いとか手伝いして許してもらうの?

絶対そんなの無理やん。

 

どうしよ。

 

タクシー到着まで残り10分。

やばいやばい。落ち着け。

冷静にいこ。

 

絶対にあるはず。

なんでって昨日部屋に入ってから一回も部屋出てないんやもん。

 

でもチェックアウトの時に鍵を渡さないとさすがに部屋出れないし。

 

フロントの人に

「部屋に必ず鍵あるんで、帰らせていただきます。」なんて言っても死んでも通用しないしね。

 

絶対探し出さないと。

 

荷物をばらしたり、財布を見たりしましたが、

一向に見つかりません。

 

うわ。どうしよ。

終わった。帰れん。

ほんまにどうしようって思って、

 

一旦フロントに行ってみるかと靴を履いた瞬間。

 

痛っ!!

 

靴の中を見ると、

靴の中にそ~っと鍵が入ってました。

 

何でそんなところにあるねん。

思わず靴に全力のツッコミを一人で入れてました。

 

ともあれ鍵が見つかったのでチェックアウトできます。

この時点でタクシーが来る2分前とかです。

ほんとギリギリ耐えました。

 

これで鍵見つけれてなかったら、まずチェックアウトできないし、

タクシーに乗れないし、飛行機に乗れないし、日本に帰れないし。

 

ってなってました。

 

危なすぎる。

これからは絶対にホテルの鍵は肌身離さず持ってることを誓います。

 

何事もなかったように、

受付で鍵を返して、「スィーユー!」言うてホテルを出ました。

 

ホテルを出るとタクシーの運転手さんらしき人が立っていて、

「こっちこっち」って手招いてくれました。

 

ホテルの入り口まで車は入って来れないので、

大通りに車を止めてくれているらしく、そこまで歩いて行きます。

 

 

また、あのゴミの道を通らないとけません。

(ホテルから大通りまではゴミ収拾所?の横を抜けないとたどり着かないんです。)

朝から中々刺激的な香りをかいて、目が一気に覚めました。

 

タクシーに乗り込み空港まで約30分。

無事に空港に着いて、タクシーのおじちゃんに挨拶して、空港入り口に向かいます。

 

簡単に中国から日本に帰れない事態に

 

空港入り口に入り、

チェックインカウンターに行きます。

 

時間的にもかなり余裕があるし、ほとんど人も並んでもなかったので

スムーズに受付まで進みました。

 

受付の人、笑顔で「グッドラック」と言って、チェックインを終えて

送り出してくれます。

 

時間まで余裕がありますが、ゲートの中に入ってのんびりしようと、

ゲートの受付みたいなところに並びます。

 

同じ日本人と思われる方が前にも後ろにもいて、

これから一緒の便で帰ることになる人たちかな~とか思いながら

並んでました。

 

僕の前の方が呼ばれて、すんなりゲートを抜けていき、

次が僕の順番になりました。

 

パスポートを受付の人に渡して、

すんなり通ろうと思ったら、

 

受付の人「ん?」

何やら受付の人の顔が険しいです。

 

僕の顔をじろ~っと舐めるように見てきます。

え?なんか顔に着いてる?

 

パスポートの写真と実物そんなに顔違う?

なんでそんなに見るの?

 

ってなってたら、

 

受付の人「where are you going?」(どこ行くの?)

斉藤「ジャパン!」

 

受付の人「Do you have a visa?」(ビザは持ってる?)

出たよ!このパターンか。

 

知ってるぞ!”トランジット”っていう魔法の言葉を使えばいけるってこと。

関空で学びました。

 

っていうことでどや顔で

「トランジット!」と言います。

 

受付の人「No!No!No!」

 

どうゆうことや?

そもそもあんまりトランジットの意味も分かってない。

急に冷や汗がだら~~~っと。

 

受付の人がめちゃくちゃ面倒くさそうな顔してる。

ちょっとこっち来いって感じで、

 

手招きされて、

ゲートの中に引っ張り込まれる。

 

受付の人「Wait Here」(ここで待っとけ)

え?何したん俺。大丈夫?

 

屈強な体の男の人と、華奢な男の人の二人を連れて受付の人がやってきました。

何やら話してます。

 

受付の人が戻って、華奢な男の人にお任せって感じで受付に戻って行きます。

何やらただ事でないことになってる雰囲気は屈強な体つきの男の人を見ると理解できました。

 

華奢な男の人が日本語でしゃべり始めます。

 

「今からどこに行く?」

「日本に行きます。」

 

「ダメ。それはできない。」

「なんで?」

 

「ビザ持ってないでしょ」

「持ってないけど、トランジットっていうのでなんかいけるって聞きました。」

 

は~~。(華奢な男の人の大きなため息)

「チケット見せて!」

全部の持ってるチケットを見せる。

 

・日本→中国(行くときのチケット)

・中国→韓国(トランジットにしたらいいって言われた関空で買ったチケット)

・中国→日本(帰りのチケット)

 

いやあかんやん。みたいな。

ビザ持ってないのに、

 

日本→中国

中国→日本

 

で移動しようとしてるやん。

このチケット通り、

 

日本→中国

中国→韓国

韓国→日本

 

って行かないと。

って淡々と説明されました。

 

嘘はよくないよ。

「中国→日本」このチケットは使えないよ。

 

トランジットでしょ?

 

中国経由して韓国行くなら大丈夫だけど、

中国から日本は直接行けないよ。

 

コンコンと学校の先生に説教をされる生徒のような状態でした。

 

 

え?そうなん。

トランジットの体でいいと思ってた。

とんだ馬鹿野郎を発動してしまっていました。

 

何か書類上の抜け穴的な感じでそうゆう技があるのかと思っていたけど、

全然そんなことなくて、「ちゃんとしなあかんでしょ」てことです。

 

関空から中国に出発するとき、とにかく中国に行きたいってことで、

トランジットっていう体で話進めてもらったと思っていました。

 

自分の都合のいいようにだけ解釈していたのは僕だけだとここで初めて気づきました。

チェックインカウンターで何も言われなかったから、

すんなり帰れるものやとばかりで思ってました。

 

帰る時にはそんなことなくて、ちゃんと韓国経由で日本に帰らないといけないよって

ことやったんやなってこの時初めて気が付きました。

 

華奢な男の人「お前には二つ選択肢がある」

 

唐突に言われてドキッとしました。

 

しかも

お、お前。って大人になってから久しぶりに言われました。

急になんか恐いです。今年一のパワーワードです。笑

 

 

「何があるんですか?」って聞きます。

 

「一つは罰を受ける。もう一つは韓国に行って日本に帰る。どちらかしかない」

どちらにしても今日、中国→日本に帰ることはできないみたい。

 

「ちなみに罰ってどんな罰ですか?」

シンプルにどんな罰か気になったので聞いてみました。

 

「違法やからね。これから10年間は中国に来ようと思ったら必ずビザを取得しないといけなくなる」

え?それだけ?って一瞬思いました。

 

「でも、中国でそうゆうことしてリストに登録されると、ビザとるの簡単にはいかない」

とのこと。

 

そりゃそうか。何なら一生中国行けなくなる気もしてきました。

 

「お前日本人やし、中国近いからまた来ることあるよね。」

「だからあまり罰を受けるのはおすすめしない。時間かかっても韓国行って日本に帰った方がいいよ」

 

なんか優しく諭された感じ。

いやこれはもう、韓国行くの一択しかないです。

 

中国から韓国へ

 

さすがにまだまだ中国来たいし、罰は受けたくないです。

 

斉藤「韓国行きます。何としても今日日本に帰りたいんです。」

華奢な男の人「まだ韓国行きの飛行機あるんじゃない?今からもう一度探せば?」

 

今僕の手元にある「中国→日本行きチケット」はゴミになって、

「中国→韓国行きチケット」あるけど、これ3日後のやつやから、3日間中国に滞在しないといけなくなっちゃうし。

それはさすがにきつい。仕事もあるし。

 

なので、今日帰るために、

中国→韓国行きのチケットを死に物狂いで探しました。

 

だ~~~ってスマホの指を動かしながら検索したら出てきました。

奇跡ってあるもんです。

今から3時間後、「浦東空港→仁川空港行き」

これや!

値段とか見てる場合やない、速攻でポチリます。

 

ポチったチケット画面を華奢な男の人に見せたら、

チェックインカウンターまで案内してくれました。

 

斉藤「ありがとうございました!」

華奢な男の人「OK!」

 

っていうかさっきの最初のチャックインカウンターで「このチケット使えないよ」って気づいてくれてもよかったのにな~。

 

チェックインもすんなりいけたから普通に帰れるもんやと思ってしまってました。

でも空港のゲートが2重3重とあるのはこのためなのかもしれないですね。

 

今なら僕のやろうとしたことってただのルール違反ってこと分かるんですけど、

チェックが複数ないと多くの人数を相手にしないといけない受付の人とか

絶対見見落としちゃいますよね。

 

空港の厳重なセキュリティの強さに安心感を覚えました。

こうやって国は守られてるんやな~って。

 

再度チェックインカウンターに並んで、

中国から韓国行きの便のチケットのチェックインが済み、

 

先ほどこっぴどく怒られた荷物検査所に行き、

無事に搭乗ゲートまでたどり着くことができました。

 

韓国行きの飛行機が出発するまで約3時間。

 

その間に、韓国から日本に帰るための便を探さないとです、

それが見つからないと今日中に日本に帰ることができません。

 

いくら探してもなんべん探しても韓国から日本行きの便のチケットが見つかりません。

 

なんでなん?

さすがに当日過ぎて無いんか?

 

でも中国から韓国は当日でもあったやん。

でも今日は三連休の最終日やし、韓国から日本に帰る人も多いか。。。

 

となるとさすがに飛行機はあっても席は埋まってるか~

とか思いながら。

 

諦めずに探しました。

でも一向に見つかる気配がありません。

 

やーめた。

一旦諦めて、

仁川空港から日本行きの便があるのかを調べるために、

仁川空港のサイトを開き、日本行きの便があるのかを調べてみることにしました。

 

するとけっこう日本行きの便があるんです。

 

 

 

 

うわ。ちょっと待って。

いっぱいあるやん。

 

なんでこんなに飛行機あるのに席空いてへんの?

あ、そうや3連休の終わりやからや。(さっきも予測してた)

 

それにしてもひどい。

こんなにあるのに。

取れないなんて。

 

当日券みたいなん空港で直接やったりとかしたら買えたりするんちゃん。

とか思いながら、

 

「空港 当日券」

で検索してヤフー知恵袋の書き込みをみてみました。

 

すると。

 

 

当日券はあるっぽい。

運がよければ。

 

これにかけるしかない。

もうあとは仁川空港着いてからなるようになるわ。

 

今できることはとりあえず全部やったし。

飛行機の出発まで待とう。

 

ってことでそこから1時間くらい待ちようやく

飛行機の出発時間になりました。

 

僕が乗るはずであったであろう飛行機を横目に韓国に行きの飛行機に乗り込みます。

 

 

韓国から日本行きの航空券を死んでも探します

 

中国から韓国まではだいたい2時間半くらいで着きました。

韓国に着いたらまずはチェックインカウンターにダッシュです。

 

チェックインカウンターはどこだ?

よし3階だ!

 

ダッシュします。

なんせ早く日本行きのチケットを買って、日本に帰れることを確定させたいんです。

 

韓国から日本行きの飛行機がたくさんあるのは知ってる。

その中の一つくらいは当日券帰る便あるだろうっていう何の確約もない自信。

 

チェックインカウンターの一番手前の受付みたいなところでチケットが買えるっぽいので、

受付の人に聞いてみます。

 

「日本に帰りたいんですけど、チケット買えますか?」

グーグル翻訳を用いながら言ってみます。

 

実は不安やったのが、

ポケットWi-Fiです。

 

日本から中国に行くときに、

ポケットWi-Fiは中国で使う仕様にしてもらっていたと思うので、

 

韓国で使えるのか?

ということがめちゃくちゃ不安になってました。

 

ていうかもし、日本に帰れないってなったら、Wi-Fiどうしようとかそうゆうのめちゃくちゃ考えてました。

 

そして韓国に行ったときにもしWi-Fiが使えなくてもいいように、

とにかくグーグル翻訳のスクショを撮っておいて、

 

「日本に行きたいです。チケット買えますか?」という日本語を

韓国語に変換したやつをスクショしときました。

 

今思えば、。

空港にWi-Fiてtあるから何とかなるやんって思えるんですけど、

 

当時はそこまで頭が回らなかったのでとにかくこの飛行機のチケット買いたいっていうために

ありったけのスクショをしときました。

 

受付の人に聞いたら、

21時半のやつなら乗れるっぽいこと言ってくれたんです。

 

よっしゃ~~~!

これで耐えた~~~!

 

って思ったのですが、

 

どうやら、

ここではチケット買えないらしく、

 

地下にチケットを買う場所が

あるからそこに行ってほしいとのこと。

 

OKOK!

チケットが買えるなら全然行くよと。

 

ざっくりチケットを購入する場所を教えてもらいました。

地下の端っこの方ね。了解。

 

エスカレーターをダッシュで駆け降りて早急にチケット売り場を探しました。

明らかに地下と3階では空気がと違います。

 

なんか堺東の高島屋の地下の食事処のような閑散とした雰囲気が漂っています。

ほんまにこんなところにチケット買うところあるのか?

 

いやでも3階の受付のお姉さんを信じよう。

今は少しでも信じれるものがあればすがりたいです。

 

この状態の僕にならよく分からん壺でも何でも買わせることができます。

探しても探してもチケット売り場らしきものが全く見つかりません。

 

それもそのはずで、

ショップっぽいものの看板は全てハングルで書かれているからここは

何をする場所なのかが全く分からないんです。

 

なので、とりあえず適当に看板の出てる所に入ってみて、

そこでチケット売り場がどこにあるか聞けばいいやと考えました。

 

チケット売り場じゃなさそうだけど

人の気配がするところだし、入ってみるか~っと思って、

 

扉を開けて入ってみると、

忘れ物センターっぽいところでした。

 

そこの従業員の方に

「チケット売り場はどこですか?」って聞いてみました。

 

すると、

きょとんとしたとぼけ顔で

「ここにはないよ。チケット関係は全部3階だよ」的なことを言われました。

 

え?

嘘やん。

 

3階の人にチケット売り場は地下にあるって言われて来たのに、

地下に来たら、チケット売り場は3階って。

 

完全に弄ばれてる!?

誰かどうゆう状況か教えて!

 

ハングルが読めないので、チケット売り場って書いてるのかどうかも分かりません。

仕方がない。

 

もう一度3階に戻って、

チケットを買わせてもらおう!と気持ちを切り替えて、

 

また同じ道を行き3階に戻りました。

知らない土地でたらい回しにされてる感覚。

 

海外でしか味わえないスリリングな体験です。

と、そんなことは言ってられません。

 

何としても今日中に日本に帰らないといけなんですから。

もう一度先ほど行ったチェックインカウンターの手前の受付っぽいところに行きました。

 

すると、さっきと同じお姉さんがいました。

違う人に聞いた方がよさそうなのは分かってるんですけど、周りにいません。

 

仕方がない。もう一度あのお姉さんに聞くか。

 

斉藤「Excuse me」

お姉さん「・・・。」

 

斉藤「日本行きのチケットを購入したいです。」

と伝えると、

 

お姉さんがムンクの叫びみたいな顔をして、

慌てて受付の後ろにある電話を手に取り、どこかに電話をかけ始めました。

 

どうしたんだろうと思っていたら、

受話器を僕に貸してくれました。

 

すると、

受話器の向こうから日本語を話す女性の声が聞こえます。

 

「彼女は今とても驚いてます。地下に行ったはずのあなたがまたすぐ戻ってきたからです。」

 

そうゆうことか。それであの顔になってるんか。

日本語のわかるスタッフの方に電話が繋がっているのでこれはチャンスということで、

 

関空行きのチケットを買いたいということを伝えます。

チケットは地下に買うところがあると、電話口の日本語を話すことができるスタッフも言います。

 

そうなん?無いって言われたんやけどな~。

これでまた地下行って無いとかやったら嫌です。

 

なんかいい方法ないかなと考えていたら、

さっきは地下に行って、看板の字が読めなかったんです。

 

ってことで、

チケット売り場のハングルを教えてもらえばいけると考えました。

 

なので、

受付の人にチケット売り場の「ハングルのスペル」を紙に書いてもらいました。

それがこれです。

 

 

たぶんチケット売り場って書いてるはず。

これと同じ字の看板目掛けて行けばいける!ってことで、

 

受付のお姉さんにお礼を行って、またダッシュでエレベーターを降りて、

地下に行きました。

 

地下に行って、さっきチケット売り場の場所を聞いた場所をずっと超えて

さらに奥に進んで行くと、

紙に書いてもらったハングルと同じスペルの看板がありました。

 

ここや!

ようやく見つけました。

 

ちょっと韓国語が分からないだけでこんなに困るもんなんですね。

日本ならこんな道の迷い方絶対しません笑

 

扉の中に入ると、

ムスっとした顔の男性がパソコンの前に座っていました。

 

どうやらこの人がチケットを探してくれる人っぽいです。

「大阪に行きたいのでチケットを買わして」

 

という韓国語のスクショを見せます。

 

「OK!」

 

とパソコンをカタカタと鳴らしながら、検索を始めてくれました。

何秒か探してくれて、

 

険しい表情をした後、

「NO。無いね」

と言われました。

 

え?嘘やん。

さっき3階のチケット買うところでは、

21時半の便があるっぽいこと言われたんやけど。

 

「無いですか??」

 

「う~~ん。無いね。」

 

段々と男性の表情が硬くなってきて、

無いもんは無いんやから諦めよ的な雰囲気を醸し出されてきました。

 

僕もその空気に耐えきれず、

しゃーない。ってことで「カムサハムニダ」と言って、

そのお店から出ました。

 

まじか。

買えると思ったチケット買われへんかったやん。

 

なんなら席ないとか言われたし。

帰られへんやん。どうしよ。

 

めっちゃ考えました。

何かないか。どうやったら帰れるんや。

 

でもなんで3階の人はいけるっぽいこと言ったんやろ?

実はチケットまだ買う方法あるんちゃう?

 

って勝手に疑い始めました。

 

何とかならないか。

ってことで色々と調べてみると、

航空会社によってはキャンセル待ちっていうのがあることが分かりました。

 

 

これや!

キャンセル待ちでキャンセルが出るのに賭けよう!

 

もしこれで無理やったら、日本にいる次の日レッスン入ってくれている生徒さんたち全員にごめんなさいの連絡を入れようと

最悪の事態を頭に入れて、最後の望みに賭けます。

 

 

キャンセル待ちに賭ける

 

そうと決まればまた3階に戻って、キャンセル待ちのチケットが買えるところを教えてもらわないといけない。

 

3階戻って先ほどの受付に行くと、

さっきのお姉さんとは違うおじさまが受付に立たれてました。

 

そのおじさまに、「日本に帰りたくてキャンセル待ちのチケットが買えるところを押してほしい」と聞きました。

 

すると意気揚々と、あっちあっちと指さしてくれて、

Aゲートのとこだよと教えてくれました。

 

そこでなら買えるよみたいなことやと思います。

雰囲気だけしか感じることができなかったですけど、たぶんそうです。

 

よっしゃ!Aゲートの売り場目指そ!

 

て、Aゲートめっちゃ遠い。

軽く速歩きで5分以上かかりました。

 

空港て広すぎなんですよね。

Aゲートのチケット売り場到着。

 

アシアナ航空?という航空会社。聞いたこと無い。大丈夫なのかな?

 

とりあえず受付で

「日本行きのチケット買いたいです」

って言うと、

 

「当日券はないね。カムサハムニダ」

と言われた。

 

「次の方~」

 

いやちょっと待って!

「キャンセル待ちってないの?」

 

「あ~ね。キャンセル待ちがいいのね。」

「OKOK。じゃあ18時にここにきて」

 

「その時点で空いてたら乗れるよ」

的なことを言ってもらえました。

 

キャンセル待ちの存在を知らなかったら当日券無いです。って言われた段階で

詰んでました。

 

情報ってほんと大事です。

空港ではキャンセル待ちがあるよなんて教えてくれません。

 

まあでもとりあえずアシアナ航空でキャンセル待ちの受付ができたんだ。

ってことはもしかしたら他の航空会社もキャンセル待ちやってるんじゃね。

 

って考えて、

 

とにかく、インチョン空港から日本に出発する航空会社を調べて、

その航空会社のチケットカウンターでキャンセル待ちがないか聞きまくることにしました。

 

もしかしたらアシアナ航空がダメってなるかもしれないし、

その時のためにキャンセル待ちがあるならそこを抑えておこう作戦を決行しました。

 

とにかく最後まであがいてできる限りのことをやり尽くします。

 

調べたところ、いっぱい日本行きの航空会社いっぱいあります。

空港中を走り回ります。

 

でもキャンセル待ちのチケットが全く無いです。

聞くところ聞くところ、全部断られます。

 

従業員の人が立ってる、チケットカウンターのところで、「キャンセル待ち」はありますか?

って聞くんですけど、そもそもアシアナ航空以外の航空会社でキャンセル待ちに対応しているところがありませんでした。

 

もしかしてアシアナ航空ってかなり優秀な航空会社なんじゃない?

他のところ対応してないですからね。

 

キャンセル待ちって管理とかが大変なんでしょうかね?

時間までに来なかったら乗れない。ってやってしまった方が管理する側としては楽ではありますよね。

既にお金は支払われているし。

 

ともあれ日本行きの航空会社を色々と回っていたら、

あっという間に時間が経ってしまって、

 

アシアナ航空のキャンセル待ちの時間になりました。

キャンセル待ちあってくれ。

 

これがなかったら、日本に今日帰れないことが確定してしまう。

確定したら航空券見つけるまで何日間か韓国に無駄に滞在しないといけなくってしまう。

 

それだけは絶対に嫌だ。

 

キャンセル待ちで並んでいるのはどうやら僕だけ??

他の並んでいる人が見当たりません。

 

もしかしたら一人やったらいけるんちゃん。

そんな甘い考えをしながら呼ばれるのを待っていました。

 

いよいよ時間が来てキャンセル待ちカウンターに行って

キャンセル待ちがあるか聞きます。

 

あるよ!!

とのこと!

 

よ、、よっしゃ^^^^!!

それまで帰れるかどうかほんと不安になっていたので、

何かの大会のランク決定戦でセットオールジュースでギリギリ勝てた時くらい喜びました。

 

これで帰れることが確定です。

よっしゃ!

 

とりあえず今から新しくチケットを購入します!

たぶんめっちゃ高かったと思います。

 

5万くらいしたような。

けど帰れるなら致し方ない出費です。

 

最後のダッシュで無事帰国

 

チケット購入したら、チケットカウンターの人が

こっちに行ってと指さして、案内してくれました。

 

でも、

なんかおかしいんですよね。

 

指された場所はチェックインカウンターなんです。

チケットを買った時に既にチェックインも同時に済ましてくれている状態のチケットになっています。

 

なのに何でもう一度チェックインカウンターに行かないといけないんだろう?

しかもけっこうな列をなして並んでるし。

 

どう考えても並んでたら飛行機の出発の時間に間に合いません。

もうほんとギリギリやったので、チェックインカウンターなんかに並んでたら絶対、間に合わないんですよね。

 

ちょっと考えたのですが、これは絶対に間違えてる。

だってチェックイン済んでるもん。

 

 

これは行くしかないぞ。と腹くくって

そのまま荷物検査所のあるゲートに向かいました。

 

もし間違えていたら、

出発の時間に間に合わず結局帰れません。ってなるんですけど、

自分を信じてゲートに向かいます。

 

ゲートもめちゃくちゃ混んでます。

 

こんなに混むの?

これ出発の時間に間に合うかなほんまに?

て思うくらい混んでました。

 

焦りを隠せない中、

どんどん後ろにも人が並んできます。

 

もう引き返すことができません。

 

頼むで。ほんま。

 

何もなく荷物検査所抜けさしてよ~

って心で真剣に祈りながら自分の順番が来るのを待ってました。

 

いよいよ僕の順番が来て、

チケットを見せると、何事もないようにスーッとゲートを抜けることができました。

 

よっしゃ!!

時間もいけるダッシュでいけば間に合う。

 

そんな時間でした。

出発時間まで後10分ないくらい。

 

迷わずダッシュでいけばギリ間に合うはず!

 

何番ゲートか忘れたんですけど、

けっこう離れてたんですよね。

 

こういう時に限って近くにないんですよね。

かなり走りました。

 

まだ着かへんの?

今日はどんなけ空港で走り回ったんやろ?

 

これが最後のダッシュ。

 

最後の力を振り絞って、

何が何でも飛行機に乗るぞっていう強い気持ちでダッシュします。

 

ゲート前のお姉さんを発見。

目が合います。

早く早くと手招きしてくれます。

 

並んでいる人はいなかったので

たぶん僕が最後の人やったんやと思います。

 

ほんまギリギリで間に合いました。

チケットを見せて、そのまま飛行機に乗り込みます。

 

飛行機の中の席はパンパンで、僕の座るところほんまにあるのか?

って疑いましたよ。

 

そんな中

自分の座席を見つけました。

 

しっかり空いてました。

そりやそうですよね。

チケット買いましたからね笑

 

これでやっと日本に帰れる。

 

ゆっくり日本に着くまで寝るとしようってことで、

無事に日本に到着しました。

 

日本に到着したのは午後22時くらいやったと思います。

 

関空に着いた瞬間

「帰ってきたーーーーうおおおお」

って心の中で叫び散らかしました。

 

あそこで諦めていたら。

あそこでキャンセルが出ていなかったら?

 

僕はいまだに韓国にいたことでしょう。

何とか無事に家に帰ることができてほんとよかったです。

 

今回の学びで得たことは、

 

海外に行くときは必ずビザがいるかいらないか確かめること。

 

前回いらなかったから今回もいらないは通用しない可能性が高いです。

 

やはり外国のことなので、

けっこう制度とか変わりがちです。

 

後は何事も諦めないことですね。

 

今回、帰ることを諦めていたら確実に僕は韓国で2,3日滞在していました。

そんなことはあの状況では絶対したくなかったです。

 

死に物狂いで日本行きの飛行機を探せたことが何よりよかったです。

 

皆さんも海外に行くときはビザのチェック

諦めない心

 

忘れないようにしてくださいね。

 

ではでは今回はこの辺で!

 

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毎月最終金曜日にてるナイトカップという

男女混合シングルス戦を行っています。

 

 

次回の開催は

2025年1月31日(金)21時~受付、21時半~試合開始

 

ですので
どうぞよろしくお願いいたします。

2025年1月31日(金)第70回てるナイトカップ開催します

申し込み方法についてはLINEから

「行きます」という旨のメッセージをサクッと送っていただければOKです!

 

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当日 ギリギリまで申し込み受付ているので

 

当日に出たいなと思った人や

今日は試合したい気分だとかなったら

 

是非気軽に連絡してみてください。

 

仕事の関係とかもあると思うんで遅れて来られる方や、

早く抜けないといけないって方もいてると思うんでその時は気軽に言ってください。

 

融通はできるだけ利かせてやらせていただきたいです。

当日お会いできること楽しみにしています。